JAZZ124 其の八十四 (PWK28 SB張り付き原因と対策 スロットルバルブスプリング交換)
【2020年5月頃の作業記録】
JAZZ124 其の八三で、PWK28キャブのセッティングはザックリではあるが決まった。
キャブの大きさは関係ないのか?パイロットジェット(PJ)やジェットニードル(JN)のクリップ位置は、PB18、PC20、PE24、PWK28まで大きな変化は見られない。
現状では始動性も良く、アイドリングも安定している。
そろそろMJを決めていきたいところだ。
- 【ジェットの交換手順など】
- 【キャブセッティングの様子覚え書きと不具合】
- 【不具合原因と参考ブログ】
- 【張り付き対策】
- 【交換後の経過】
- 【2021年5月現在の仕様とセッティング値】
- 【新たな強化スプリングの発見】
- 【あと書き】
【ジェットの交換手順など】
素人が行う自己流ではあるが、セッティングは感覚や感触を頼りに、何度も試走しては現地でキャブを脱着してジェットの交換を行った。
マニホールドの形状や向きにもよるが、現状ではフロートチャンバー底にあるガソリンを抜くための蓋?や、チャンバー本体を外す2本のネジへの工具アクセスが非常に悪い。
そんな訳でキャブを外す時には、エアフィルを付けたままインシュレーターの分部から外している。
手順はこうだ(覚え書き(笑))
①インシュレーターへの取り付けバンドのネジを緩める。
↓
②エアフィル付けたままキャブを外す。
↓
③チャンバーのネジ2本を外して本体から分離。
↓
④チャンバー内のガソリンは、予め用意した入れ物やガソリンタンクに移す。
↓
⑤ジェットの交換。
少々めんどくさいが・・・
慣れてしまえば意外と手っ取り早い。
【キャブセッティングの様子覚え書きと不具合】
キャブセッティングは、マフラー(バッフル付き)、MJ#115、PJ#38、
JN上から3段目から開始する。
低中の吹けは良好。
7000~8000rpmで息つき。
PWKは目安になるセッティング値を知らないため、どの程度で濃い状態になるのか?が、さっぱり分からない。
手持ちで一番濃いMJの番手は#135のため、思い切って一気に#115から#135へ番手アップ。
明らかに濃いと判断できる症状が出る事を願いたい。
さて実走。
やはり濃いようで、6000過ぎると苦しそうな「ゴボゴボ」音。
何度も試走を繰り返し、MJを#135→#132→#128→#125と番手を落としていきながら
PJも#38→#42→#40と変えつつ様子を探ってみる。
MJ#125で落ち着いたかと思ったが・・・
6000~8000辺りでスロットを抜くと「モワッァ~」と回転数が落ち難い症状が出たり出なかったり・・・
更に7000~8000辺りからスロットルオンで「ゴボボッ」と言う音。
「ゴボボッ」と言っても、濃い状態のボコつきではない。
文章で表現するのは難しいね(苦笑)
「濃いような?薄いような?」とても判断に困る症状だった。
直感的に感じたのは、ジェットの濃い薄いではないような気がした。
その後ネットで調べてみるが・・・検索キーワードで悩み、知りたい所へなかなか辿りつけなかった。
試した関連キワードの中から見つけた答えは「PWK28 張り付き」だった。
先人達の記録を読んで、なるほど納得。
【不具合原因と参考ブログ】
「濃いような?薄いような?」とても判断に困った症状は、負圧でアイドリングが戻らなくなる「スロットルバルブの張り付き」によるものらしい。
「スロットルバルブスプリング」の柔らかいバネレートが原因みたい。
カタカナ多いな(苦笑)
検索キーワード「PWK28 張り付き」で検索すると、かなりヒットする。
参考になった幾つかのブログをピックアップしたのでリンクを貼っておこう。
【張り付き対策】
キタコから対策品としてオプションパーツが販売されていた。
ミディアム、ハードと2種類あるが、ハードはニードルクリッププレートに加工が必要とのこと。
先人達の記録では、ミディアムを使えば解消するらしいとの事なので、まずはミディアムレート試してみる。
ミディアムで張り付きが解消されないのであれば、またその時に何か検討しよう。
右:純正
左:強化品(ミディアム)
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【交換後の経過】
この作業から既に1年が経過しているが・・・
交換結果から言うと、多少は改善されるが完全に症状が治まるわけではない。
しかし 2021年5月現在、ミディアムスプリングのまま使用を続けている。
124cc化後は余裕を持って車の流れに乗る事ができるため、最近ではブン回す事が少なくなった。
交通状況次第では9000rpm程度まで引っ張る事もある。
そんな時には軽度の張り付き症状が出るが、個人的には高回転を多用しなければ、ほぼ支障のないレベルだと思う。
ただし高回転域まで回すと症状が出るため、現状のMJ#125が正解なのか?は疑わしい・・・(苦笑)
【2021年5月現在の仕様とセッティング値】
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ヘッド :キタコ 124cc NEW STD
プラグ :7番
エアフィルター :キタコ UNI
マフラー :水元124cc対応品 (バッフルあり)
※バッフル無し時でも、下記ジェット数値で問題なし
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ジェットニードル :N68A
スロットルバルブ :#3.5
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MJ :#125
PJ :#40
NC :上から3段目
AS :1.1~2開け(時期により変動)
常時使用アイドリング:2000~2300(ほぼ安定)
※アイドリングが大幅に上下する場合は、キャブの
分解洗浄で安定する
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【メモ】
※ アクセル1/4固定で回転数が上がってくる場合は薄い(ASを締める)
※ 全開固定で回転数が落ちる場合は濃い(MJを交換)
【新たな強化スプリングの発見】
現在こうして書いている最中、KN企画と言うショップから、初期付属品の2.2倍の硬さである「CBN-16SP」と言う、キタコ ハードより若干柔らかいスプリングが販売されている事を知ったので早速注文してみた。
このスプリングで張り付きが解消されるかは分からないが、もしも解消されるのであれば、現状の怪しいキャブセッティングを改めてもう一度リセッティングしてみたいと思っている。
【あと書き】
今のブログスタイルで時系列順に投稿を進めていくと、KNスプリングに関する作業記録の投稿は一年後になる可能性もあるが・・・
また順番が来たら記事投稿しようかな(笑)
じつは2021年のGW連休中に色々と面白い作業を行った。
このブログで記事投稿するのは、まだまだ先になりそうだ・・・
ご意見ご感想を、お待ちしております。
コメントは、お気軽にどうぞ。
To be continued.